不動産一括査定のメリットとデメリットその2

前回は不動産の価格を知りたい(売りたいって人ももちろんですが)人にとってはこの一括査定サイトはメッチャ便利ってお話でしたが、今回は不動産会社さんからはどのように見えているのか?を解説。

簡単に言うと、、、

不動産を売りたいお客様が欲しい業者さんから見るとメッチャ効率的なサイト!

その理由は、、

不動産売買仲介という仕事は、不動産を売ったり、買ったりする人たちの取引のお世話をする仕事。

だから、そういう人たちがたくさん来てくれれば仕事がなくなることはないんですよね。

なので、お客様を探すというのが日常の仕事の中でも多くのウェートを占めているんです。

お店を出すだけじゃお客さんなんて来ないから、たくさんの広告をするんだけど、今の時代は、インターネットで自分のHPを作って宣伝しても、中々表示されないし、上位に表示されるためにお金をさらに払ってSEO対策してもそれはそれで見透かされちゃってるわけ。だって、お金で表示されることと信頼を置けるかどうかはイコールではないからね。

そんな中で、一括査定サイトの運営会社さんから

「不動産の売却を考えている人たちからたくさんの問い合わせがきます!」って提案を受けると、すぐなびいちゃう。

「売りたい人から相談来るんだー!」

「いいねー!」って。

で、結局のところ、一括査定サイトを広告してくれる会社から、お客様1件につき、〇〇円ってお金を払って、その情報を買っているんだよね。結構高いお金額払って。

お客さんは自分の問い合わせた情報が買われているなんてことは全くわかってないと思うけど、、、

だから、お客さまから見ると、問い合わせをした途端に、たくさんの不動産会社さんか電話がかかってくる理由はもうわかりましたよね!そういう仕組みなんです。

不動産を所有してる人は、先ずは価格が知りたい!と思って問い合わせをします。

問い合わせを受けた会社さんは、売却を考えている人からの問い合わせだ!と思ってすぐに電話をかけて会おうとします。

つまり、売却相場だけを掴んで終わりにしたいからなるべく接点を持たないように工夫する所有者さんと、あの手この手で何とか接点を持ち、売却に繋げようとする不動産会社さん。

近年、このギャップは益々大きくなっているように感じてます。

そもそも価値と価値の交換になってないんだから差が開くのは当然ですよね。

次回は、このギャップを埋めるために必要なことは何かを考えてみたいと思います。

またね!